京都華頂大学

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【授業のひとコマ】食物栄養学科 実験・実習の紹介(基礎栄養学実験 1回生)

今回の授業紹介は1回生 基礎栄養学実験です。

基礎栄養学実験では、栄養素の消化・吸収に関わる実験や生体内の栄養素の測定を行います。
今回は自分の尿を用いて、尿中ビタミンC濃度を測定しました!

活性炭処理をした尿に試薬を入れて温めるとビタミンCの濃度に応じて赤く発色し、吸光度計でその赤色の濃さをはかることで、ビタミンCの濃度が求められます。

ビタミンCといえば、美肌成分として有名で、しみ・そばかすの原因となるメラニンの生成を抑えたり、肌にハリとツヤを与えるコラーゲンの合成に不可欠な栄養素です。
なお、コラーゲンは肌のイメージが強いかもしれませんが、体のあらゆる場所に存在し、骨や血管なども丈夫にしてくれるんですよ☆
他にもビタミンCは病気から身体を守る免疫系の働きを助けたり、鉄の吸収を促進したり、いろんな効果を持っています♪

ビタミンCは体内で合成することができず、過剰に摂取しても尿から排泄されるため、常に食事から摂る必要があります。
野菜や果物に多く含まれていますが、水に溶けやすく熱に弱い性質を持つため、生で食べずに調理する場合は注意が必要です。
茹でたり煮たりする場合はその汁ごと食べられるようにしたり、細かく切ると切った断面からビタミンが溶けだすので大きめに切ったり、茹でずに蒸したり電子レンジで加熱もしくは油でさっと炒めるなど、色々な工夫の仕方があります。

栄養素の特徴・体内での働き・どんな食品に含まれているのか等々、これからもたくさん勉強して覚えていきましょう!