―春学期授業の開始に向けて―
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために発せられていた国の緊急事態宣言が、その収束までに、まだ時間を要するとの判断により、引き続き5月31日(日)まで期間延長されることとなりました。
本学では、早期の授業再開に向けて、今日5月7日(木)から徹底した感染症防止策を講じたうえで、分散登校や時間短縮等による対面授業を開始する予定でありましたが、緊急事態宣言による京都府知事の要請をうけ、新型コロナウイルス感染症拡大の収束が難しい状況の中、5月末まで対面授業ではなく、遠隔型授業等により、授業を実施することとしました。
そこで、学生の皆さんには大変ご不便をお掛けしますが、すでに種々ご案内のように、本日5月7日より遠隔型授業等によって春学期の授業を始めます。学生の皆さんにはPCの操作に不慣れであるとか対面型授業に比べて学修効果に不安を感じるとか、様々の苦悩を抱えながらの学修になるものと察せられます。本学も昨年度末からこうした事態を想定し、このための一定の準備を行ってきましたが、教職員の多くもこれまでの授業の在り方から、遠隔型授業等での効果的な学修に向けて日々授業の準備に苦心を重ねてきました。
しかるに、皆さんはこうした厳しい状況をチャンスに変えることができます。この新型コロナウイルスの感染が終息したとき、社会構造がまた大きく様変わりしているのではないかと推測します。いまのOnline授業をはじめとする学修・生活の経験は、来るべきSociety5.0の超スマート社会に活かされていくことになるのは間違いありません。
この時期に学生の皆さんの姿のないキャンパスは、実に不思議な風景で寂しい限りです。例年であれば4月~5月の年度初めはリーダーズ研修会、さつき祭、花まつり等の諸行事や学生会、クラブ活動で活気づいています。
学生の皆さんも辛い毎日だと思いますが、教職員も毎日大変な思いで過ごしています。こういう苦しいときこそ学訓「和顔愛語」を掛け声に頑張っていきましょう。学生の皆さんの計り知れない英知を信じ、この苦難ともいえる環境からの脱却を期したいと強く思います。
学校としては、何とか早く収束への道筋が見え、学生の皆さんの元気な笑顔に一日でも早く接しられるようにと考えています。どうか、いま暫く外出自粛、健康維持に向けた生活と遠隔授業受講の並立をお願いいたします。
令和2年5月7日
京都華頂大学・華頂短期大学
学長 中 野 正 明