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京都華頂大学

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㈱京都西川との産学連携プロジェクト活動、最新情報をお届け!

㈱京都西川との産学連携プロジェクトの活動も、今年度で3年目となります。昨年度の活動で「寝具のプレゼント需要」について検証したので、今年度は、「若い女性が母の日に贈る寝具」に焦点をしぼり、販売促進のための企画立案、課題の設定と検証、実現を目指して活動することにしました(2014年7月)。まず、京都西川のショールームをじっくり見せていただき、「母の日に贈る寝具」としての商品を選びました。
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多種多様な商品のなかから学生が選んだのは、「ふんわりふわふわ素材のピローケース」です。この商品を選んだポイントは、価格が手ごろであったこと、ふわふわしてやわらかな手触りが気持ちよいこと、カラーバリエーションがあり選ぶ楽しさがあることなどで、価格と商品の特長を重視しました。

商品が決まると、販売促進のプランを練るために、華頂祭で「母の日のプレゼント」についてのモニタリング調査およびアンケート調査を行いました(14年10月)。モニタリングの結果、母の日のプレゼントとして花やスイーツを贈っている人が多かったものの、毎日使うものを贈って感謝の気持ちを表わしている人も多いことがわかりました。

デザイン1
販売促進の取り組みとして、プレゼントの魅力を伝えるパッケージデザイン製作に取りかかりました。学生は、「お母さんへの感謝の気持ち」、「お母さんのやさしさ」を象徴するデザインとして「ハート」を提案しました。しかし、「ハート」を提示したとき、企業の方からは「バレンタインでもないのに、なぜハート?」と怪訝な表情をされました。学生は、やさしさを表わす「ハート」を日常的に描きアクセサリーや小物にも用いていて、恋愛の場面でのみ使うものではないことを説明し、理解を得ることができました。こうして「ハート」のモチーフが決定し、パッケージに載せるキャッチコピーは、「スイーツのような甘い夢を・・・」としました。

 

 

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メインのモチーフとキャッチコピーが決まり、パッケージと販促ポスターの製作を始めました。デザイナーとの打ち合わせを何度も重ね、「ハート」を水彩画風に散りばめたパッケージを完成させました。学生は、活動の集大成となるパッケージに強い思い入れをもっていて、完成したときはとても喜んでいました。そして、いよいよこのパッケージにいれた「ピローケース」をお披露目する日がやってきました。

 

 

展示会

㈱京都西川本社のショールームで行われた発表会で、ご出席いただいた寝具取り扱い店のバイヤーや報道関係者に向けて、自分たちが取り組んだ「『5.10母の日に贈るピローケース』販促プラン」を発表しました(15年2月)。会場で配付する資料の内容を何度も検討し、発表の練習を重ね、2年にわたる活動の成果を報告しました。学生は大変緊張していましたが、出席者からは「魅力的なテーマ」「新鮮な発想で感動を覚えた」などの高評価をいただきました。

 

集合

学生は、企業活動における企画の立案から製作までのプロセスに主体的にかかわるなかで、企画立案時のテーマ・課題の設定と段階的な検証が重要であることを学びました。今後、「母の日のプレゼント」として販売される「ピローケース」の市場での評価を検証し、次の活動につなげていきます。