京都華頂大学

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【授業のひとコマ】食物栄養学科 実験・実習の紹介(基礎栄養学実験 1回生)

今週から、秋学期の実験・実習を週替わりでご紹介します!

今回の授業紹介は、1回生の『基礎栄養学実験』です。

大学に入って初めての実験!
『生化学実験Ⅰ』と隔週で行い、最初は実験器具の使い方やレポートの書き方から学んでいきます。

『基礎栄養学実験』では、主に栄養素の消化・吸収に関わる実験や生体内の栄養素の測定を行います。
今回はパンクレアチンを用いた消化実験を行いました。
パンクレアチンとは、豚の膵臓を原料にして作られたもので、様々な消化酵素が含まれています。
試験管内で体内と似たような環境を作り、炭水化物・脂質・たんぱく質が分解されていく様子を観察しました。

炭水化物の消化実験では、ヨウ素液を用いてデンプンが分解されていく様子を観察しました。
消化酵素のアミラーゼによってデンプンが分解されると、ヨウ素液の色が変わっていきます。

脂質の消化実験では、フェノールレッドという指示薬を使いました。
牛乳に含まれる乳脂肪を消化酵素のリパーゼによって分解していくとpHが低下し、
フェノールレッド指示薬の色が変化していきます。

たんぱく質の消化実験では、消化酵素のプロテアーゼによってゼラチンのたんぱく質が分解される様子を観察しました。
たんぱく質が分解されると、ゼラチンの固さが変わっていきます。

さて、炭水化物、脂質、たんぱく質はそれぞれ分解されて何になったのでしょうか?
実験の原理をもとに考察していきます☆

これらの実験から、食べ物が体内のどこで・どんな酵素で消化され、どんな形で吸収・代謝されていくのか理解を深めます。