現代家政学科ライフデザイン研究会では、これまで㈱京都西川と連携して「寝具」や「眠り」を通して“Well-being”を探究するという活動を積み重ねてきました。学生たちは、これまでの活動を通して、「良い眠り」と「良い生活」が密接に結びついていること、「良い眠り」のためには「睡眠」や「寝具」に関する知識が必要であることを実感してきました。そこで、多くの人に「良い眠り」について知ってもらう企画を実施したいと考え、華頂祭でその課題に取り組むことにしました。企画の名称を「眠りを知って幸せになろう展」とし、出来るだけ多くの人に楽しんでもらうために展示と体験会を計画しました。
「眠り」に関する展示では、
①日本人はどのように眠ってきたの?
②触って楽しいわたの数々
③あなたに合うまくらはどんなまくら?
④意外と知らない敷きふとんの話
⑤よい睡眠はWell-beingにつながる
⑥眠りのトリビア
という6テーマについて調べたことをパネル展示し、展示内容に沿ったクイズも考えました。これまでに集めた資料をもとに内容を決定し、文章をまとめました。パネルの説明にあわせて、わたのサンプルや羽毛ふとん・敷きふとん・まくらを展示しました(京都西川提供)。
来場者数も予想を大きく上回る170名に達しました。学生たちは、「実際にわたに触れたり、敷きふとんを体感してもらうことで、来られた方に楽しんでもらえた」、「クイズラリーにしたことで、展示をじっくりと、楽しみながら見ていただけた」と感じており、参加型の展示にしたことが良い結果につながりました。
さらに、京都の布団づくりの職人さんを講師にお招きして「手づくり座布団体験会」を実施しました。座布団づくりの体験会に参加した学生たちは、「わたのたたみ方にも順序があり、座布団はすごく丁寧に作られているのだとわかった」、「座布団に膨らみを出そうとすると全然上手くいかなかったが、職人さんの技が少し入るだけで膨らみのある座布団になったのには驚いた」、「一つの作業でも怠ってしまうときれいな座布団は作れないので、日本の職人の技術がつまっていると思った」などの感想をもちました。この体験会は、京都の職人技に触れることができる貴重な機会ともなりました。
今回の企画では「眠り」に関するアンケートも実施しましたので、今後はアンケートの集計と分析を行い、次の活動につなげていきます。